振袖を着ることは厄払いの意味がある
振袖を着ることは厄払いの意味がある
着物にも多くの種類がありますが、振袖は特に豪華で美しいものとして知られています。
若い女性が着る正装でもあり、特に成人式に着用することが多くなっています。
成人式だけではなく、結婚式のおよばれなどにも向いている着物です。
袖の長さが特徴的ですが、なぜ他の着物よりも極端に長いのかも知っておきたいところです。
振袖はただ豪華で美しいというだけではなく、厄払いの意味も持っています。
長い袖で厄を振り払うという意味を持っており、女性の厄年である19歳に様々な災難から身を守るために着用したといわれています。
こうした習慣が現在でも続き、同じような年代である成人式に着ることにつながりました。
振袖はお清めの意味があることもあり、より多くのご利益を得られるようにどんどん長くなったとのことです。
もともと長い袖の着物は子供が着るものであり、昔は男児も袖の長い着物を着ていたといわれています。
長い袖は脇が大きく開いていることもあり、熱を逃すのに役立てられていました。
振袖は長さが異なり、それぞれ意味があるので把握しておく
成人式に着ることが多いのが振袖です。
格式の高い着物と言われており、大変柄が美しく見ごたえがありますが、既婚の女性は着ることができません。
この振袖は一般的に平均的な身長に合わせて袖が作られていますが、実際には袖の長さは3つに分けられています。
最も長いのが大、次いで中、小と続いており、長ければ長いほど格が高くなります。
少し前までは袖は95cmから100cmが最も多く、中タイプが一般的でした。
ですが近年は自由度も高くなり、袖丈が120cmほどある大振袖を着ることも増えています。
なお大タイプは格式が最も高いため婚礼衣装として使用されることが多いです。
一番短いのが小タイプになり、袖丈は85cmです。
袴と合わせることが多く卒業式などに着ることが多いのが特徴となっています。
本来小タイプは振袖と言えども学生のうちだけしか身に着けることはできず、たとえ結婚をしていなくても仕事をし始めれば小タイプは着用できません。